『信濃毎日新聞』 2006年(平成18年)8月9日

アフガンの子どもたち想像力たくましく
松本で「カブールの幽霊展」


アフガニスタンの子どもたちが描いた幽霊の絵を集めた「カブールの幽霊展」が八日、松本市美術館で始まった。怖かったり、ユーモラスだったりと、さまざまな幽霊が会場いっぱいに並ぶ。長く続いた内戦に負けない想像力と、絵を描く楽しさを伝えている。
同国で自然をテーマにしたファンタジー映画を上映している東京のNPO法人「Like Water Press」が企画。角を生やし、ピエロのような格好をしてにっこり笑う幽霊や、壁を通り抜けて出てくる生きもの、爆撃で倒れた人の横でなげく女性など七十点を展示している。
絵を描くきっかけは、国連児童基金(ユニセフ)などがまとめた報告書。アフガンの子どもたちに最も怖いことや嫌なことを尋ねると、爆撃や食料不足を抑え、幽霊が一位だった。昨年、難民キャンプなどで子どもたちに描いてもらうと、遊び友達のようなかわいい生きものやへび、幽霊以外の怖いものとして地雷を描いたという。
代表の陳富子さん(40)は「戦争の影響は無視できないが、どんなに大変な状況でも消せないのが想像力。悲惨なだけではない子どもたちの絵を見て、アフガンを感じてほしい」と話している。十七日まで。入場無料。