『市民タイムス』 2006年(平成18年)8月10日

想像力豊かな絵画70点
「カブールの幽霊展」/18日まで/松本市美術館


アフガニスタンの子供たちが描いた幽霊の絵を集めた絵画展「カブールの幽霊展」が十八日まで、松本市美術館で開かれている。難民生活をしている子供たちが豊かな想像力で描いた絵約七十点が並べられ、平和や自由について問いかけている。
アフガニスタンで子供たちにオリジナルの物語を上映しているNPO(民間非営利団体)「Like Water Press」(東京都、陳富子代表)の主催。二十五年にわたる内戦により、軍事施設やビルの廃墟などで難民生活を余儀なくされている子供たちが描いた。混ざりシャリフなど攻撃が激しかった地域の子供たちが描いた、子供を誘拐して殺す幽霊の絵や、色彩豊かな精霊のようにも見える笑顔の幽霊など、個性的な絵が並ぶ。
ユニセフなどの国連機関が、アフガニスタンの首都カブールで暮らす子供たちに平成四年に行った聞き取り調査で、「最も怖いと思うもの」と「最も嫌だと思うこと」に対する回答の第一位がともに幽霊だった。このことに関心を持った同NPOが、昨年三回行った巡回上映のときに、約五百人の子供に幽霊の絵を描いてもらった。陳代表(40)は「中には生まれて初めてペンを持った子供もいて、とにかく無我夢中で、純粋に描くことを楽しんでいた。表現力や想像力にたくましさを感じた」と話している。
入場無料で、午前九時から午後五時まで。